お耳のゴールデンタイム
お久しぶりです。
実は1年以上前からハノンを弾いていません。
何故かというと練習した割にはそれほど実力が付いていないと感じたからです。
ピアノをやっている方でハノンを否定する人って殆どいなくて初心者の方でも
練習の最初にまず指慣らしって感じで毎日弾かれているいる方が多いかと思います。
私もハノンさえ真面目にやっていればいつか腕が上がると思い込んでいました。
昔は上手くなりたい一心で曲を弾く前にまずハノンを3時間弾いてからとかバカみたいなことをやっていました。
少し前からピアノとは別の仕事で忙しくなりピアノを弾く時間が以前ほどは取れなくなりました。
なので指慣らし無しで、いきなり課題曲を弾いています。
そうすると、すごく集中できるんですよ。
頭と耳がまっさらな状態なので以前より繊細な表現ができるようになりました。
ピアノを弾く前って早く弾きたくて弾きたくて飢えているわけです。
ピアノの前に座った瞬間って一番ワクワクする時じゃないですか?
ビールも最初の一杯目が一番美味しく感じませんか?
それと同じでピアノの前に座ってから最初の1時間って
「お耳のゴールデンタイム」じゃないかと思うのです。
そのゴールデンタイムをハノンや音階練習に使ってしまうのは勿体無い気がします。
人によるのかもしれないけれど最初の1時間を何に使うかってすごく大事な気がします。
ハノンは弾いていませんが音階練習だけは途中か最後に弾いています。
流石に弾かないと忘れてしまうので。
音大受験した時の話
秋も深まり受験シーズンですね。
私が音大を受験したのは2014年の12月でした。
早いもので、もうあれから7年も経つのですね。
あの頃はアップライトでまだグランドピアノも持っていなくて、譜読みも遅くヨチヨチ歩きでした。
ひたすらハノンと受験曲だけを毎日弾いていました。
それ以外の曲は弾いた記憶が無く、気晴らしにポップスや好きな曲を弾くなどという余裕もなかったです。
私は音大生としては実力が不十分なまま入学しましたので、授業に付いて行くのが大変でした。
ソナタを初見で弾けなかったので新曲をする時は、いつも片手の譜読みから教授に見てもらったりして、ショパコンの審査員もされているすごい先生なのに申し訳なかったです。
一番ビリの学生でしたが、音大の先生にはとても可愛がっていただきました。
今はあの頃よりも譜読みスピードも上がったので、今ならもっと充実したレッスンを受けられるのになぁ、と思います。
でも、それでもあの時、音大に行っておいてよかったなぁと思います。
「人生は何があるかわからないので、行ける時に行っておいた方がいい」
何人かの人にそう言われました。
数年後先なんて、もしかしたら病気をするかもしれないし、南海トラフ大地震が起こるかもしれないし、主人が海外転勤になるかもしれないし、義親の介護が始まるかもしれないし…。大人ほど何が起こるかわかりませんし環境なんてすぐ変わってしまいます。
もし受験を迷っている社会人の方がいらっしゃったら、環境が許すなら今すぐ行かれることをオススメします。
私は当時していたアルバイトも融通が利く職場で学業との両立が十分可能でしたし、年齢は若い程、体力もありますので何とかこなせました。
ただ、音大の受験はちょっと特殊で独学では厳しく受験を見て頂けるお教室の先生の助けがどうしても必要です。
こちらの日記でも書いたと思いますが、私は受験前にお教室の先生と、ちょっとありまして受験の数か月前に先生を変えました。
とてもレベルの高いピアニストの先生だったのですが、お説教とダメ出し発言が辛すぎて二回連続レッスン中に半泣き、または泣くということがありました。笑
それで精神的に追い詰められて一時ピアノが弾けない時がありまして、教室を変えました。
辞める時に言われたのが
「アナタには随分キツく当たったけど、それは上手くなって欲しかったから。今の実力では音大は無理。アナタは私がどれだけキツく言っても受験をやめるって言わない。だから私もどんどんキツく言ってしまった」と。
そんなの知らなかったよ。。。それならそうと
「今の実力ではちょっと厳しいよ。受験は来年か再来年に延期しませんか?」と言って下さればよかったのに…。
言葉の裏を読むのが苦手な私は、どうして先生がそんなにキツく当たられるのかが分かりませんでした。ひたすら私のレベルが低い低いと言い続ける…。
それは私に「受験をやめる」と言わせたかったそうです。
その後、すぐに新しい先生に変えてから数か月後、音大に合格しました。
その新しい先生というのは私がピアノを始めて一番最初に教えていただいていた先生です。
その先生は「けいもさんなら大丈夫だと思いますよ。今、私立の音大はそこまで難しくないですよ」
とのことで、無事受験させていただくことができました。
結局キツいピアニストの先生の本心は何だったのかよくわからないのですが、今思うと私が落ちると、もしかしたら先生の名前に傷が付くとかもあったりするのかなぁ?とか思ったりもしていています。そんなの無いかもしれない、ちょっとわからないけど。
音大の受験願書には必ず師事している先生の名前を書かないといけいない欄があるので、誰の生徒かというのが狭い業界の中では重要で、下手くそな生徒が自分の生徒だと知られるのが都合が悪かったりするのかなぁ?とか。
それとも、ただ単に先生は今の実力では入学しても私が大変な思いをするだろうと思って、先生なりの優しさからだったのかもしれません。
とても熱心に教えて頂いていたし、お互いに言葉足らずですれ違っていただけなのかも。
私には全然わからない世界なので今となっては想像でしかありませんけれど。
まぁ、ピアノに限らずどうしてもやりたい事は、一人の人にダメだと言われても引き下がらない事。捨てる神あれば拾う神あり。
セカンドオピニオンは大事ですね。
ピアノは本来夜に弾くもの?
これ朝から弾く曲じゃないよな~って。
タイトルが夜想曲なんだから、まぁそれはそうなのかもしれませんが
ピアノを弾いていて、これは以前からよく感じていたことでした。
アクロバティックな練習や、基礎練習は昼間でいいと思うんですけど
自分の為に弾くピアノって夜に弾かないと感情がのらなくないですか?
夜の方が周りも静かですし。
コンサートも大体が夜の開催ですし。
私は夜の方が良い演奏ができる気がします(人によりますが)
残念ながら私のピアノ部屋は防音室ではありません。
ですので、シャッターを閉めてもさすがに夜に弾くことはできません。
ピアノは19時までと決めています。
今度引越しをしたら、恐らく防音工事は必須となるので今からアルバイトでコツコツと防音室代を貯めています。
防音室には多く分けて2種類あるようです。
移設可能な「組み立て式(BOX)タイプ」のものと、部屋全体を工事する「施工タイプ」のものと。
●「組み立て式」のメリットは費用が安い、使わなくなった時に売れる、などがあります。ヤマハですとアビテックスという商品が有名です。
デメリットはどうしてもデッドスペースが出来てしまいますので、天井が低く部屋が狭くなってしまうこと、プレハブ感がありインテリア的にかっこよくない、などです。
●「施工タイプ」のメリットは最大限に部屋を広く使える、楽譜棚を付けたりインテリアを自由にできる。
デメリットは費用が高い、工事に時間がかかる、賃貸では不可能、などです。
以上のことから組み立て式は、マンションにお住まいの方や、アップライトピアノやその他の場所を取らない楽器(フルート、ギター、サックス)の方に向いているかなと思いました。
グランンドピアノの場合はそれなりに広さが必要なので「施工タイプ」が向いている思いました。
また防音室には遮音性にランクがあります。
少し聴こえる【Dr30】、耳をすませば聴こえる【Dr40】、ほぼ聴こえない【Dr50】と3段階くらい。
私の見解ですと戸建で【Dr40】は夜10時くらいまで演奏可能、【Dr50】は深夜の演奏もOKと思っているのですが、どうかな?
できれば施工タイプで【Dr50】が欲しいと思っています。
そうすると300万円以上は用意しないと難しそうなので、当分はアルバイトに励もうと思います。
音を外さないで弾く効果的な方法
私はミスタッチをしてよく音を外します。
ミスタッチを減らす為にどうすればいいか、いろいろな先生に聞いたりネットで調べたりしました。
それには1つではなく、いろいろなトレーニングが必要ですが私自身その中でも特に重要なのが鍵盤感覚を身に付けること、だと気付きました。
「鍵盤感覚を身に付ける」って一言で言ってもよくわからないですよね。
目隠ししてピアノが弾けるようになること?
でも跳躍する時は無理だよね?
「えいっ!」と、当てずっぽうで弾かないこと、必ず鍵盤に指を置いてから弾くことって言われるけど…。
「手元を見るな、でも当てずっぽうでは弾くな」って無理じゃない?
そりゃ初心者は手元を見ずに弾くと当てずっぽうになりますよ。
例えば
↑の楽譜のド・シと弾く場合は
↑このように弾きますよね?
手元を見ちゃいけないなら、1と5の指がド・シの上にある確信なんてないです。
この場合、当てずっぽうで弾くしかないじゃん?って
でも確信を持って弾ける方法があるんです。
それは黒鍵を頼りにして弾く!です。
↑このように、黒鍵を挟み込んで弾くんです。黒鍵を使ってガッツリhold!!
これならド・シに間違いない!
↑シとソでも同じです。
親指の外側がラ♯黒鍵に突き当たって、小指でファ♯の黒鍵を挟んでいます。
だからこれはシ・ソだと手元を見なくても確信を持って弾けます。
この弾き方は鍵盤の奥の方で弾くことになるので、演奏上音色の問題とかいろいろあるかもしませんが、初心者の方はとりあえずの目標は「音をはずしたくない」というのがあると思うので、まずはこの方法で鍵盤感覚を身に付けるのがいいと思います。
(まぁ、この方法は、まずは鍵盤の数や黒鍵の並び方が頭に入っていないと使えませんので、そういう方はまず鍵盤の配列から覚えましょう)
一旦休職します
ピアノ講師の仕事は昨年末で一旦、休職することにしました。
実はピアノ講師と、もう1つピアノとは関係のない別の仕事もしておりまして、なかなか練習時間の確保ができない状態でした。
1回目の緊急事態宣言の時に両方の仕事が休止となり、仕方が無いので家でずっとピアノを弾いていました。
その時に、これまで頭打ちになっていた私のピアノ実力が大分レベルアップしたんです。
ピアノ講師をしている間、時間に追われ正直私自身の演奏のレベルアップができませんでした。(講師になってから大曲全く弾いていないし、発表会で講師演奏とか依頼されたら恐怖の極み)
もちろん教え方や生徒への接し方は上手くなりましたけど。
もともと、私自身そこは一番自信があるところなので全然困ってないのです。
困っているのは私自身の演奏の実力です。
よく時間が無いからできませんでした、というのは言い訳だと言われますが
それはある程度基礎力がある人の場合かなぁとも思います。
プリント作りと、生徒に教える曲、一緒に歌う曲、その練習をしていたらほぼ私の個人練習の時間が無くなってしまうんですよ。
他の先生だったら初見で弾けちゃう曲でも、私は何回も練習しないと弾けないので。
要するに爪先立ちでピアノ講師をしている状態でした。
もっと実力をあげないと、何年経っても多分私はこの状態だと思いました。
このままだと、たくさんの生徒数を同時に見ることはできないなぁ、と。
緊急事態宣言の時に実力が伸びたので、私には練習時間が必要なんだ思いました。
練習時間さへあれば、もっと伸びると感じました。
生徒さんとのお別れは本当に申し訳なく辛く、○○ちゃんロスになってたりしていますが、もっともっと上手な先生になって帰って来ます。
6月よりレッスン再開しました
久々の生徒さんとの再会、もしかして顔を忘れられているかな~と心配でしたが、ちゃんと覚えていてくれていました。
音符の読み方は少し忘れちゃっているところもありましたが…(Λ*Λ)
元気で無事に再会できたことが、何よりありがたいことです。
マスク着用、こまめに手指消毒でレッスンをしております。
教室からフェイスガードを支給されていますが、あれ装着した人はわかると思うんですけど、かなり息苦しいんですよ…。しかも自分の息(熱気?)でくもる。
なので私はフェイスガードは使っておりません。
東京は本当に感染者が多くて、いつどこで身近な人が感染してもおかしくない状況です。
家族が勤務する会社にも出てしまったし、私の住む隣の駅でもクラスターが発生してしまいました。
皆の自粛でパンデミックは抑えられたけれど第2波が来るかもしれないし、まだまだ油断できない状況での再開です。
ワクチンができるまでこのまま、感染者が爆発的に増えることがないよう祈ります。
自粛中に1つだけ良い事がありました。
たくさん練習時間が取れたので、ちょっとだけ譜読みが早くなりました。
ハノンの必要性も実感しました。ハノンをサボってはいけない。。。
(第一部の所と、アルペジオ・スケールは絶対に毎日やった方がいいです)