聴音のコツ

この2週間ほどは、苦手な聴音との戦いでした。
いや〜あらゆることを試しました。
Amazonで聴音のCDを買って毎晩2時間ほど書き取りの練習を1週間続けましたが
全く進歩せず。というかこれだけやって1問も正解できないなんて…終わってる。
無いはずの音を書いたり、音符が一つ多かったりします。勘違いが甚だしい。
もう、リズム音痴っていうレベルじゃなくて「リズムの取れない障害かな?」と思いました。
聴音のコツをネットでいろいろと調べてみました。
その中で一般的に良いと言われている方法で私には、合わなかったものは


●メロディーを完全に暗記する方法
4小節は覚えられても8小節は無理です。
私の脳みそのキャパを超えます。5小節目を聴いている途中で最初のメロディーをもう忘れてる…。


●ピアノを弾くように指を使って拍を取るという方法
これは、わりとやっている人が多いと思うのですが例えば3拍子の曲の場合、1拍目を左手親指、2拍目を人差し指、3拍目を中指で数えながら取る方法。
手の動きに集中してしまって、肝心の音に意識がいかなくなりました。
私は自分の膝を打って取るのが一番よかったです。


4小節ほどの簡単なCDがあればいいのですが、そこまで簡単なのは出ていないです。
これだけやっても進歩しないのは、この方法が私には合っていないのに違いないので自分に合う方法を見つけるのに必死でした。
そんな中、やっと私に合った方法を見つけました。


●自分で簡単な楽譜を書いて、電子ピアノ(またはレコーダー)に録音する。
これは、どこかのピアノの先生のHPに書いてあったんですが、その先生は学生のときは聴音が苦手だったそうです、しかし自分が指導者の立場になって生徒に聴音を教えるようになってから得意になったと書いてありました。
「自分で書いた楽譜を弾く」という行為が意外と聴音に役立つそうです。
まず自分で簡単な楽譜を書き電子ピアノで録音します、そして再生してふたたび楽譜に書き取ってみる。
まぁ、自分が作った曲なんだから100%正解するんですけど、これがねぇ〜すごく勉強になりました。
書くのと、弾くのと、聴くのは違うということがよく分かります。
「これは聴くとこうなるんだ〜」とか、わかります。
なので、この練習を繰り返すことで自分の錯覚や勘違いに気付き、より正確な音やリズムを理解できるようになると思います。


●リズムパターンを覚える
私は付点音符が出てくると混乱したりするのですが、これも何度も繰り返し練習することで「あ、これはさっきのアレと一緒だな」とか「このリズムは以前に聴いた事があるぞ」とわかるわけです。
なので、それが出て来た時はさっき書いた、以前に書いたリズムを書けばいいのです。
聴音はとにかく何度も何度も数をこなすこと、といわれるのがこの辺の由来なのかなと思います。


●左手で拍を打ちながら、右手で旋律を打つトレーニング(ピアノは使いません、両手で自分の膝を打ちます)
ここで、重要なのはワークブックに載っているように上下に、それぞれの音符を書かない事です。書くのはあくまでも右手の旋律だけ。
両方書くと「この音は、この音符と音符の間に入るんだな」とか目で見て識別できてしまうからです。
拍音を、ちゃんと頭の中で鳴らせるかが重要なんです。
 

●できるだけ簡単なものから始める
いきなり難しいのをしない。
最初は2小節でもいいと思います。使う音符も3種類だけとか。
そういった超初級者向けのCDがあればいいのですが、残念ながら市販のCDは音大受験用に作られていますのでどれも難しいです。
なので自分で弾くしかないです。そうすると答えがわかってしまいますが、上に書いたように答えがわかっていても案外効果があります。


●自宅練習をする
上達するには、とにかく数をこなすことだと思います。
お教室だけでやっているだけでは数が足りません。
一日30分くらいはした方がいいと思いますが、お教室で30分も聴音に時間を割いていたらレッスン時間がなくなってしまいます。
お教室は、あくまでテストとしてやって練習は自宅で毎日やるのがいいと思います。


いろいろ試行錯誤しながら少しずつコツがわかってきました。
ただ聴音のやり方は人それぞれで、誰にでもこのやり方が合うという訳ではないと思います。
例えどんな奇抜な方法であっても自分にとって、わかりやすければ何だっていいと思います。要は正解すればOKです。


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